SCM
えすしーえむ
Supply Chain Management
SCMとは「サプライ・チェーン・マネジメント」の略語です。
原材料の調達から、工場での生産、出荷、店頭での販売から消費者の手に届くまでの供給連鎖(サプライ・チェーン)を効率よく構築・管理(マネジメント)する管理手法の一つです。
逆流して考えると、小売店は、商品を販売するための最適な在庫を維持するためには「どれぐらいの量を、どのタイミングで卸店に発注するのか?」を考え、卸店は小売店からの受注に応えられるように、最適な在庫を維持するためのメーカーへの発注を考え、メーカーは生産量を考慮して、原材料の調達を行うことになります。
これら生産量、在庫量の最適化、発注のタイミング、生産から販売までのスムーズな構築までをマネジメントすることで、余剰在庫による資金繰りの悪化を無くし、リードタイムの改善、コストの削減なども可能となります。
SCMの普及は1995年頃ですが、80年代アメリカ衣料業界の「QR(Quick Response)」や、食品・日用品業界の「ECR(Efficient Consumer Response)、日本ではトヨタの「ジャスト・イン・タイム方式」といったSCMと同様の取り組みは昔からおこなわれていました。